ほんとうのディフェンシブ株投資で年率20%ブログ

株歴4年目の兼業投資クラスタが相場需給に忠実に、年率20%以上のリターンを実現します。

大損しないための“ほんとうの”ディフェンシブ投資?

ブログタイトルに掲げた『ほんとうのディフェンシブ投資』ですが、まずは投資家界隈での一般的なディフェンシブ投資について、個人的な目線で説明させてください。

ディフェンシブ投資とは?

景気動向に左右されにくい業績好調の大型株(東証一部銘柄など時価総額・一日の出来高も巨額なもの)をメインに投資する手法。キャピタルゲイン(株式売却益)より長期保有によるインカムゲイン(配当利益)を重視。優待銘柄なども多数保有し積極的な売買を行わない。「配当利回り3%」がひとつの目安と言われ、年間利益もおおむねその範囲。

こんなところでしょうか?個人の投資家が購入する銘柄としては、おもに電気ガスなどのインフラ関連、電機・自動車メーカー、薬品、公共交通、食品小売など。さらに優待で広く知られるのはビールなどの飲料、遊園地、外食業などがありますね。

一般的な株式投資のイメージとして、比較的ギャンブル要素が薄いと思われているのはこの投資スタイルではないでしょうか。大手企業ならば業績は株価ほどには変動しにくく、儲けた利益を株主に還元する策も充実しているので安心というわけです。長期保有前提ですから当然現物株、握ってるだけで毎年優待チケットやプレゼントまでもらえます。

投資信託でプロフェッショナルにお任せし「指数連動型でコツコツ積立投資」といった形で運用するも確かに守りに回ってる印象ですが、こちらは正確にはパッシブ(受動的)投資と言えますので今回は割愛します。

 

さて、説明されるとたしかにローリスクで安定した印象を受けますが、個人的にはさほど魅力はありません

まず前提となる「景気動向に左右されにくい大型株」ですが、昨今の景気をわかっている方ならばお察しの通り、そのような株は限りなく少なくなってきています。日本を代表する!と言われていた大手企業の不祥事がポンポンと出てきて暴落してるのはもちろんですが、世界全体を相手にするグローバル企業となってくると為替の乱高下に伴う大幅な業績修正を常に覚悟する必要があります。

さらにディフェンシブの原則に従えば『株価が上がっても基本的に売ってはいけない』ものの、225社もの大型株を集めて集計した指数である日経平均株価すら一日に数百円から千円も変動することがあるのが近年の現状です。1単元で時には数百万にもなるような大型株も含まれますからその値動きも巨大。先の事情を踏まえれば翌年には巨額の含み益がまるまる消失していたとしてもなんら不思議ではありません。仮に利益確定することで年間リターン6%相当額が得られるならば、利回り3%の株を手放したところで翌年まで値動きをゆっくりと観察し、またインすればいいと思いませんか?

優待のための長期保有も、実利をふまえれば得策とは言いがたいように思えます。一種の趣味として優待を得るならば権利確定日を調べてその前後に売買するだけでいいはずです。特に人気の高い銘柄の場合、権利取りに数十万以上かかることもあったりして、それだけの額の資産をチケットや缶ビール数本のために長期間リスク拘束されるというのはとてもディフェンシブとは言えないでしょう。

このように大手企業の足元がぐらつく状況では長期保有の安定感は薄れ、配当利回りをはるかに上回る損失を喫したり、短期売買や異なる投資対象を選ぶ投資家との間に生まれる目に見えない機会損失額も莫大なものになってしまったりするのです。

『大損せず』こまめにリターンを取る

前置きが長くなりましたが、ぽこぺん太の考えるディフェンシブ投資というのは、単純に『損せず得取る』ということに尽きます。特に「大損する」ことだけは絶対に避けたいと思っています(みなさん同じかとは思いますが…)。とはいえ株を売買するということに関して、大なり小なりリスクを負うことは避けられません。だからこそ、イベントやIRに左右される需給、世界景気の動向、なにより暴落の懸念を察知できることを念頭に相場に向かっています。この察知するための努力は少しづつですがブログで記録しておきたいと思います。

 そうして「察知」する判断材料を元に投資を行うわけですが、必然的に銘柄の売買回数は短期売買を旨とする投資家の方よりも少なくなります信用取引での無限回転(1日のうちに利幅の小さい売買を非常に細かく繰り返すこと)は、チャンスと同じだけ損失リスクを広げていることになるため、積極的に行うつもりはありません。また、選定銘柄も少なくなります。購入余力をキープすることで、大きな変動要素が出た際に「下で拾う」ことができるのです。

ポジションの構成では、ロング(株価上昇に賭ける)に固めることもしません。現物主体であれば、かつては金など株価動向とは異なる動きをする対象に投資することでリスクヘッジとされていたようです。現在では、現物として保有可能な指数ベア銘柄が登場しているため、事実上は返済期限の無いショート(株価下落に賭ける)ポジションを組むことができます。あくまでヘッジですので売り主体で稼ぐわけではありませんが、下落トレンドが長く続く相場でも過度に悲観せず中立的に相場に臨めることは安定運用を目指す上で大きなメリットになります。

そしてこまめなリターンの確保、つまり利確や出金も重要です。株式投資がなぜギャンブル化してしまうかといえば、常に元手を全額賭けてしまう人が後を絶たないからに他なりません。最終的に何も残らないというのがギャンブルの常です。“ディフェンシブ”を謳う以上は、儲けたお金をきちんと移していくことで元本割れを防ぎ、投資活動を一年でも長く継続できることが大切です。

ここで手法について、まとめておくと…

  • 売買の回数をみだりに増やさない(スキャやデイにあたる短期売買を前提としない)
  • 厳選した銘柄の“買う要素”と“売る要素”の両方を敏感に察知する(要素があれば大型小型の別なく売買)
  • 現物主体でもリスクヘッジも行う(ダブルインバースに代表されるベア銘柄の組入など)
  • 元本維持を前提に出金も行い翌年の原資を確保

こうした形をどれだけ維持できるかはまだわかりません。じつは厳格なルールより柔軟な対応のほうが結果として資産を守れるというのも、この短い投資期間で確かに学んだことのひとつです。多くの偉大な先輩トレーダーでも、スタイルを貫徹することで資産を継続して築けている人は多くないように感じています。吹けば飛んでしまうような弱小投資家(涙…)ではなおさらですよね。

数字としての年間利益がきちんと残ってはじめて“ほんとうにディフェンシブである”ことを証明できると思いますので、がんばりたいですね!