ほんとうのディフェンシブ株投資で年率20%ブログ

株歴4年目の兼業投資クラスタが相場需給に忠実に、年率20%以上のリターンを実現します。

クソ株三銃士におまかせ相場とLINE爆弾

JIGSAW、アキュセラ、ブランジスタ…俺たち暴騰クソ株三銃士!と言わんばかりの存在感を出してきた一日。チャートを見るとブランジスタの後場急落はまさに…って感じです。兼業ですとああいう下げは特に嫌ですね。特別な材料が出ない限りは、超短期でも参戦は今後も無いと思います。

ただ新興株全体におよぼす影響はやっぱり大きくて、持ち株にもわりと資金が流れてきました。明日の荒れに備えて、そこそこプラスの出てた1銘柄を半分だけ利確。指値を置いたのが直近高値圏ではあったんですが、そこを軽く越えて行ってしまったのはご愛嬌…汗

 

対する大型株は、為替との乖離がやはりネックなのかショボショボ展開に。7日間推移で、例の米国雇用統計発表直後の爆下げ(6/4)を基準とするとCME日経との乖離幅はまだまだ大きく、為替が円安に大きく振れるか日経がダダ下がりするか…はたまた両方かという感じで見ています。まぁ夜間を見る限り円安は無いでしょうね涙

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そんな状況の中で、引け後のニュースを漁っていたらちょっと笑ってしまったのがLINE関連の話題です。

 

japanese.yonhapnews.co.kr

 何度となくあらわれては立ち消えるLINE上場観測ですが、予定調達額もピーク時よりかなり目減りした状態でようやくか!というところでまたNAVER本社に否定されるという…日経新聞の報道も、出した時点での裏付けが全く無かったわけではないんでしょうけど、韓国資本が入っていると状況が二転三転する慣習でもあるんでしょうかw

 

www.nikkei.com

アドウェイズなどの 「関連銘柄」とされるトレンドは結局のところ、上場しようがしまいが業績関与がほぼ無いのは参加しているほとんどの方が理解してしまっていると思われるので、ふわふわとした報道一発で上げ下げするのが微妙ですよね。日経は難しいでしょうが、韓国系の報道関係者に近づいたらいいんでしょうか?w

LINEそのものの企業価値については、今後もLINEゲームとセットで“一定の女子層とその周辺”相手のビジネスだけでも当分安定だろうとは思います。フェイスブックが抱えてたゲームはことごとく死にましたしね。ただ想定時価総額は、予想してたユーザー伸び率と売上の掛け算から算出してたっぽいですから、そりゃまあ天井到達であとは安くなるだけだよねっていう…LINEモールなどからめた経済圏構想もポシャってる感じですし、より既存客の課金額を上げていくパターンに入った場合の流出なんかが課題なのかなと。

先々は分かりませんが、このタイミングでソフトバンクが買うのはやっぱり無いと思います(断言して大丈夫か…)

 

損益確定銘柄

3916 DIT 利確4540←3970 5/30建

新興大型ともに強いけど為替が…

週明けから連勝中の日経平均。しかしながら、為替は特に反応せず106円〜107円でウロウロ…月曜日に少しだけ言及してましたが、円高株高っていうなかなかおもしろい状況が作られてる感じですね。

もしも海外ファンドのブッコミなら円売りと先物のセット、っていうのがこれまでの定説になってましたから、それが崩れてないなら今日あたりの急騰は国内の公的マネーとかが先物だけお買い上げ…なんでしょうか。

 

新興株はヘッジファンドや投信の大量保有報告きっかけで飛んだり死んだり、またはデイ筋の方の超短期マネーが直近で大暴落したブランジスタやアキュセラなどに集中してS高になると他に散っていく…チョイチョイと覗いていた限りではそんな風向きのように感じました。ハデな値動きがあると(おもに上方向)、だいたい1〜2日遅れぐらいで兼業や中長期狙いの後追い買いが周辺にまでくると思ってるので、もう少しこの動き続いてほしいものです(四季報の季節でもありますし)。しかし先ほどの為替の件、もしこのままの水準で株価だけ一人歩きなら金曜日のメジャーSQ通過を目安に少しポジション減らし目でいくべきなのかも?いまだにSQ=売買膨らんで荒れるって程度しか理解できてないような気がするのは問題ですね…w

損益確定は1銘柄。昨日はS高だったものの、買いが続かずPTSで高値つかんだ方はご愁傷様な展開に…ぽこぺん太はさほど期待はしてなかったので午前中の垂れそうなところで利確してしまいました。

 

損益確定銘柄

7932 ニッピ 利確795←760 昨日建

株“煽り”とポジショントークをどう眺めるか(Twitter編)

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株取引にあたって、ネットでの情報収集はみなさんどのようにしているでしょうか?特に若くて経験の浅いぽこぺん太と同じような方たちはおそらく、Twitterは確実に使っているのではないかと思います。

もう何年も前から、株系コンビニ雑誌などで「カリスマTwitter投資家特集」といったものが定期的に載るようになりましたし、鉄板のツールとして確立されてる印象ですね。有名な方のつぶやきだけでなく相場の空気感を知ったり、公式の速報情報を拾うのにも非常に役立つと思います。

 

じゃあそこで重要な話なのですが「投資家の人をフォローして儲けられるか?」という点。個人的に言えば、本当の意味で儲けに直結すると思える情報を発信されている方は非常に少ないと思います。またそれと同時に「投稿された情報をどう活かすか」という、フォローしている自分自身の読解力・分析力・相場知識が問われているのも確かです。記事タイトルにも挙げた“煽り”や、およそ予測とは言えない希望的観測がポジショントークとしてつぶやかれ、それを真に受けてしまうという状況も決して少なくないのでは?なぜそのようなことが起こるのでしょう。

 

競馬の予想屋選びとは違う「投資屋アカウント」

 

これは細かい法制度的な話ではなく構造上そうなってるだけですが、競馬に類するギャンブルの場合、1レース内でのオッズが決められているため予想屋は「自分の本命に客が集中されては配当が下がるので困る」のです。とはいえ予想を外しすぎれば予想屋としての儲けに関わるので、レースによって適当な軸馬を中心に幅広く買いを勧めるなどしてバランスを保とうとします。(純粋に予想稼業のみで食っている人もいるとは思いますが)

ではTwitter上の投資家はどうでしょうか?公開株式市場ではよりシンプルに「買い(売り)を集める」ことが利益につながる場合がほとんどと言って良いでしょう。つまり、わざわざ煽る銘柄がその投資家にとっての本命である確率は競馬の予想屋よりも高く、実際にその銘柄を保有している可能性も高いということです。

 

銘柄を予想する→その銘柄が上がる※→予想を頼る人数が増える→さらに上昇

※売りポジであれば当然その反対

 

理屈でいえば、こういうスパイラルに持っていくために自分の買った銘柄をつぶやき、人を集めようとする傾向が強いのがTwitterで株予想する人”の基本行動かと思います。

もちろん本人としてもそこまであからさまな誘導をしているつもりは無いのかも知れません。ですが自分のポジションをつぶやき、その投資行動がいかに正しい判断かを喧伝するということを客観的に見れば、誘導以外の何物でもありませんよね。

問題は、ギャンブルは外部の予想によってレースの結果が変わったり出目に影響が出ることはまずあり得ませんが、株の場合はそれが起こりうることです。しかも株は「レースの終わり」が実質無いため、一時的に予想が外れたとしてもそれを「レースの途中経過だ!(中長期目的だから!など)」と言い張ることもできてしまう。それだけならばまだしも、実際に高い影響力を持つ人物の発言をきっかけに「本当は弱い馬をむりやり勝たせる」ことも可能なのがおそろしいところです。

 

kabumatome.doorblog.jp

先日の新興株で起きた「アキュセラの6日連続ストップ安」も特殊要因(インサイダー取引の疑いさえある下落タイミング、SBI証券以外現物すら売買不可、PTS市場が存在しなかったetc…)があるとはいえ、社会的な企業の実力以上の高値で掴み、売る時機を逃してしまった人というのは多かれ少なかれネット上でのポジショントークに影響を受けていたことは間違いないと思います。「実際の弱さ」があらわになるタイミングはいつかは来てしまうもの。では一体どうすれば“煽り”によって不必要な損失を被らずに済むのでしょうか? (煽りが来そうな銘柄に一切触れないようにと考えて、値動きしない過疎銘柄を延々掴んでいるのもアホみたいな話ですし)

 

「手法を晒すヒント、または売りサインの始まりにすぎない」という視点

 

ポジショントークは、逆に利用してやるという見方も必要だと考えています。まず理解したいのは、およそTwitter上での銘柄に関する直接的な発言はその人の投資傾向を知るヒントに過ぎず、細部を1ミリも明かさないつぶやきは全て流して構わないのです。そして最終的に「煽る人間よりも上流に立つ」ことが重要だろうということです。

投資傾向を知る、というのは例を出すと…著名アカウントによる「◯◯(銘柄名)たくさん買いました」というツイートに対して、数量・買値・信用か現物か・目標売値・買いに至らせた材料、といった周辺情報をまず探すことです。それが分からないままに追いかけて買う必要は一切無いように思います。すべてを明らかにする人も珍しいと思いますが、プロフィールやブログに手法の詳細や直近数カ月程度のトレード情報があればそちらも参考に、いくつものトレードに関するつぶやきを見て、まずはポジションの数量と材料の判断ぐらいはすぐにつくようになるのが先決です。

そうなると先ほどのつぶやきが「(新商品の好調な出だしを材料に)◯◯たくさん(普段数単元のトレードばかりなので多くとも10倍程度)買いました」といった形で補足されていきます。さらにそのポジションがどう動いたかを確認することで、その先の強気・弱気といった動向まで伺うことができるようになるのが理想です。

繰り返しますが最終的に「先に上流に立つ」ことが目標なので、そのトレードでどのぐらい損益が出たかという話などは所詮ヒントのひとつに過ぎません。他人の儲けは他人の儲けなのですから、数字としてだけ見れば十分と思います。

そうしたヒントを集めることで、大きな一次情報(リリースや指標発表など)に対してどう動くべきかが変わってきます。「??さんが買ったらしい株」に飛びつくのではなく、「??さんがいま買いそうな株」を予想するのはヒントさえあればそこまで難しいことではないと思います。ひとつのセクターや材料で挙がる候補はせいぜい十数銘柄、現在値・値動き・時価総額などで絞り、さらに??さんが過去に取引していた銘柄が分かればさらに絞れるでしょう。

 

もし“煽り”やポジトークを最も有効に利用してやるとしたら、

一次情報の発表→買いTwitterで“煽り”が始まる→“煽り”による上昇を確認したら売り

というパターンでしょうが、そこまで上手くいかなくても構わないのです。どのみち一次情報の時点で選んだ銘柄が完全な見当はずれでなければ、別の煽りアカウントがその銘柄に寄ってきます。見当はずれを選んでしまったのなら、もう一度ヒントを集め直してみることが必要かもしれません。

 

“煽り”が始まった直後ではなく、そうした煽りに反応した下流の人々が動き出した時点で自分のポジションは手放す。誰も寄り付かない銘柄にこだわってもマイナスにしかならず、かといって“煽り”の後追いで高値づかみの大損は避けたい…その2つを解決するには「上流に立つ」以外にありません。すぐに利確!とまで決意できなくても、より安く仕込むことで、暴落を食らうリスクも、煽りに左右されることも減るはずです。

 

一応このブログでは常に「大損しないこと」が前提としてあるので、たとえ手放した後でさらに急騰するようなパターンがあったとしても「損しなかった分でプラス」というスタンスでいます。小学生並みの話ですが、市場のお金は消えるわけでなく循環しますから。それぞれの銘柄選びの上流に立ち早々に立ち去る、ということさえ出来れば結果として残るものも大きく、なにより“だまされた!”などという思いをしなくて済むかもしれませんw

まずはそのためのツール、としてTwitterをとらえてみるのも良いかもという話でした。

 

がっかり雇用統計と為替無視のテキトー相場

米国雇用統計の悲惨(っていうか予想する側が全く仕事してなかった気がしますが)な数字とヒステリーなほどの円高、あわや大幅ギャップダウン相場か?と言われた月曜日。蓋を開ければ日経平均は小幅マイナスの陽線高値引け。個人的には指数ベアを組み入れているので、もう100円くらい下から始まって欲しかったくらいでした。明日からはひょっとすると円高株高みたいなおもしろテキトー相場かもしれませんね…
 
米国経済の大局観は、どこの専門家のおっしゃることも「そう言われたらそうかもなぁ」程度にしか感じないので、喫緊の問題は連日の薄商いの中、個人マネーの右往左往程度で値が飛んだり死んだりするところではないでしょうか。新興株の材料や値動きのある銘柄にデイの方を中心にサッと集まっては散っていくという繰り返し。なので基本的に後追いは売りポジも呼び込まれるため危険と思っています。堅調な銘柄を選んだら後は安値に買い指し、高値に売り指しで釣れるのを待つ感じが続きそうな予感。
 
そういえば持ち株の推移も書こうかと思っていたのですが、含み益も含み損も等しくまぼろし…自分の判断をブレさせる気がします。なので平日は損益確定した銘柄のみ文末に加えることに。週末にでもトレード全体の振り返りはするかもしれません。
 
損益確定銘柄
5542 新報国製鉄 利確2010←1690 5/30建

ソフトバンクがガンホー株売却、その先は?

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ソフトバンクグループとソフトバンクが、所有するガンホー株2億7260万株(持株比率28.41%)のうち2億4830万株(同23.47%)を売却するというニュース。

同時に発表されている中国アリババ株の売却額が、約32%所有中の5%程度で1兆900億円ということなので…完全におまけで売られるような形になっていますが個人的にはやはりアベノミクス大相場の主役だったガンホーなだけに趣深いところがありますね。

ぽこぺん太も2013年の7月まで、その他大勢の新参投資家と一緒になってガンホーの快進撃に乗っていたのですが、直後の天井からの下落っぷりに狼狽w それまでの利益が大きく吹っ飛びさらに取り戻そうとして9月にはマイナスに落ち込むという、虫ケラ素人投資家にふさわしいオチになったのでした… 

脳天気プラス思考で言えば、あそこで退場とまでならずとも手痛い失敗を見たのは有意義と考えたいところです。その後もガンホー並の急騰の兆しを見せた銘柄はありましたが、実売上や相場全体の勢いを伴ったものは無く、かつて見た夢相場と「第二のガンホー」という言葉を信じて凸り散っていった人も多いと聞きますので。

 

ところで「公開買付価格は2日終値から4.85%ディスカウントした1株294円で合意した。売却総額は約730億円となり、ガンホーは持分法適用会社から外れる。」とのことなのですが、直近でガンホーはパズドラの中国版事前登録を開始したというIRで急騰。一年前と比べて半額になっていた株価が多少持ち直したところだったので、内々に「反騰したタイミングで売り」というのは決まっていたのかもしれません。

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そして、ガンホーソフトバンク両者のこれからですが、ガンホーは常識的に考えるなら企業成長の長い踊り場となるように思います。パズドラをリリースしてから2015年までの最終利益合計がおよそ1700億円ほど。今回放出する730億円と、昨年のTOB800億円を合わせるとこれまでの稼ぎの9割ほどをソフトバンクにお支払いすることとなります。新作開発の投資には支障無いとしても、飽和した国内市場を脱して海外での大規模マーケティングを仕掛けるとなるとお財布の薄さが痛手となるでしょう。

ameblo.jp

それでも今年度の最終益も落ち込みそうだとはいえ300億以上は確実でしょうから、日本国内のゲームメーカーとしては潤沢な現金を保有できてはいます。ですが2014年にわずか10カ月でフィンランドのスーパーセルの株を売却していることから分かるように、ゲーム事業として短期間に成果を出せる投資先などを探せないままであるように見えます。そのスーパーセルは寡作ながら、出すゲーム全てでパズドラ級の大ヒットを続けているお化けメーカーなのですが、こちらもソフトバンクが保有する株式を中国テンセントなどに近々売却する見通しと言われています。

 

ガンホーにしろスーパーセルにしろ、スマホゲー市場での持続成長はもはや望めないというのがソフトバンク側の認識なのでしょうね。個人的にもこの二社は今後も優良なゲームを作ってくれるとは思うのですが、仮に大当たりが出たとしても業績拡大の規模はおとなしいものかと。あまりにもこれまでの稼ぎの規模が桁外れだった反動は長く続くと思うのです。(スーパーセルに関しては、もしも今後Eスポーツ市場が台頭してきた際には日本国内でも存在感が出て、おこぼれにあずかる銘柄もあるのではないかと思いますがここでは割愛しておきます)

対するソフトバンクですが、最初に言ったとおりアリババ株の巨額な特別利益に比べると単なる財務強化で片付けられても納得させられてしまいますが、当然それだけではないでしょう。もともと100億円程度の投資だったアリババが一時期とはいえ時価総額10兆円というとんでもない大化けをしたわけですから、10年程度のスパンで成長を期待できるベンチャー企業に今後もポンポンお金を配っていくつもりなのは確実です。

逆に言うと、直近すでに名の知れた企業などを高値で買うといったことはおそらく無いというのが個人的な見込みです。一部では上場予定のLINEを買うといったうわさもあるみたいなのですが、すでに調達予定額がピークを大きく下回りだしているところに投資する可能性は薄いのではないでしょうか?すでに大きな荷物として米スプリントを抱えてしまっているのも事実ですから、関係性も複雑な韓国資本と事を構えるのも合理的かと言われるとうーん…となります。

今後、ソフトバンクがどこどこにお金を出したというような開示や報道が出てくると思うのですが、おそらくは副社長のアローラさんやかなり小さいスタートアップ企業対象の投資会社をやっている弟さんが見繕ってきた「一般日本人では名前も知らないよくわからない会社」である可能性は高いでしょう。

個人レベルでガンホーのような夢相場をソフトバンクと再び分け合えるかはわかりませんが、どういった事業であるかをしらべておくことで数年後の波に備えておくことはできるかも知れません。ペッパー君のようなロボットとAI技術は当然のようにだれもが狙っているところなので、市場自体は大きくなっても勝ち組になれるかどうかはわかりません。できればあまり注目を集めてないところのほうが個人としてはありがたいかも…?

大損しないための“ほんとうの”ディフェンシブ投資?

ブログタイトルに掲げた『ほんとうのディフェンシブ投資』ですが、まずは投資家界隈での一般的なディフェンシブ投資について、個人的な目線で説明させてください。

ディフェンシブ投資とは?

景気動向に左右されにくい業績好調の大型株(東証一部銘柄など時価総額・一日の出来高も巨額なもの)をメインに投資する手法。キャピタルゲイン(株式売却益)より長期保有によるインカムゲイン(配当利益)を重視。優待銘柄なども多数保有し積極的な売買を行わない。「配当利回り3%」がひとつの目安と言われ、年間利益もおおむねその範囲。

こんなところでしょうか?個人の投資家が購入する銘柄としては、おもに電気ガスなどのインフラ関連、電機・自動車メーカー、薬品、公共交通、食品小売など。さらに優待で広く知られるのはビールなどの飲料、遊園地、外食業などがありますね。

一般的な株式投資のイメージとして、比較的ギャンブル要素が薄いと思われているのはこの投資スタイルではないでしょうか。大手企業ならば業績は株価ほどには変動しにくく、儲けた利益を株主に還元する策も充実しているので安心というわけです。長期保有前提ですから当然現物株、握ってるだけで毎年優待チケットやプレゼントまでもらえます。

投資信託でプロフェッショナルにお任せし「指数連動型でコツコツ積立投資」といった形で運用するも確かに守りに回ってる印象ですが、こちらは正確にはパッシブ(受動的)投資と言えますので今回は割愛します。

 

さて、説明されるとたしかにローリスクで安定した印象を受けますが、個人的にはさほど魅力はありません

まず前提となる「景気動向に左右されにくい大型株」ですが、昨今の景気をわかっている方ならばお察しの通り、そのような株は限りなく少なくなってきています。日本を代表する!と言われていた大手企業の不祥事がポンポンと出てきて暴落してるのはもちろんですが、世界全体を相手にするグローバル企業となってくると為替の乱高下に伴う大幅な業績修正を常に覚悟する必要があります。

さらにディフェンシブの原則に従えば『株価が上がっても基本的に売ってはいけない』ものの、225社もの大型株を集めて集計した指数である日経平均株価すら一日に数百円から千円も変動することがあるのが近年の現状です。1単元で時には数百万にもなるような大型株も含まれますからその値動きも巨大。先の事情を踏まえれば翌年には巨額の含み益がまるまる消失していたとしてもなんら不思議ではありません。仮に利益確定することで年間リターン6%相当額が得られるならば、利回り3%の株を手放したところで翌年まで値動きをゆっくりと観察し、またインすればいいと思いませんか?

優待のための長期保有も、実利をふまえれば得策とは言いがたいように思えます。一種の趣味として優待を得るならば権利確定日を調べてその前後に売買するだけでいいはずです。特に人気の高い銘柄の場合、権利取りに数十万以上かかることもあったりして、それだけの額の資産をチケットや缶ビール数本のために長期間リスク拘束されるというのはとてもディフェンシブとは言えないでしょう。

このように大手企業の足元がぐらつく状況では長期保有の安定感は薄れ、配当利回りをはるかに上回る損失を喫したり、短期売買や異なる投資対象を選ぶ投資家との間に生まれる目に見えない機会損失額も莫大なものになってしまったりするのです。

『大損せず』こまめにリターンを取る

前置きが長くなりましたが、ぽこぺん太の考えるディフェンシブ投資というのは、単純に『損せず得取る』ということに尽きます。特に「大損する」ことだけは絶対に避けたいと思っています(みなさん同じかとは思いますが…)。とはいえ株を売買するということに関して、大なり小なりリスクを負うことは避けられません。だからこそ、イベントやIRに左右される需給、世界景気の動向、なにより暴落の懸念を察知できることを念頭に相場に向かっています。この察知するための努力は少しづつですがブログで記録しておきたいと思います。

 そうして「察知」する判断材料を元に投資を行うわけですが、必然的に銘柄の売買回数は短期売買を旨とする投資家の方よりも少なくなります信用取引での無限回転(1日のうちに利幅の小さい売買を非常に細かく繰り返すこと)は、チャンスと同じだけ損失リスクを広げていることになるため、積極的に行うつもりはありません。また、選定銘柄も少なくなります。購入余力をキープすることで、大きな変動要素が出た際に「下で拾う」ことができるのです。

ポジションの構成では、ロング(株価上昇に賭ける)に固めることもしません。現物主体であれば、かつては金など株価動向とは異なる動きをする対象に投資することでリスクヘッジとされていたようです。現在では、現物として保有可能な指数ベア銘柄が登場しているため、事実上は返済期限の無いショート(株価下落に賭ける)ポジションを組むことができます。あくまでヘッジですので売り主体で稼ぐわけではありませんが、下落トレンドが長く続く相場でも過度に悲観せず中立的に相場に臨めることは安定運用を目指す上で大きなメリットになります。

そしてこまめなリターンの確保、つまり利確や出金も重要です。株式投資がなぜギャンブル化してしまうかといえば、常に元手を全額賭けてしまう人が後を絶たないからに他なりません。最終的に何も残らないというのがギャンブルの常です。“ディフェンシブ”を謳う以上は、儲けたお金をきちんと移していくことで元本割れを防ぎ、投資活動を一年でも長く継続できることが大切です。

ここで手法について、まとめておくと…

  • 売買の回数をみだりに増やさない(スキャやデイにあたる短期売買を前提としない)
  • 厳選した銘柄の“買う要素”と“売る要素”の両方を敏感に察知する(要素があれば大型小型の別なく売買)
  • 現物主体でもリスクヘッジも行う(ダブルインバースに代表されるベア銘柄の組入など)
  • 元本維持を前提に出金も行い翌年の原資を確保

こうした形をどれだけ維持できるかはまだわかりません。じつは厳格なルールより柔軟な対応のほうが結果として資産を守れるというのも、この短い投資期間で確かに学んだことのひとつです。多くの偉大な先輩トレーダーでも、スタイルを貫徹することで資産を継続して築けている人は多くないように感じています。吹けば飛んでしまうような弱小投資家(涙…)ではなおさらですよね。

数字としての年間利益がきちんと残ってはじめて“ほんとうにディフェンシブである”ことを証明できると思いますので、がんばりたいですね!

 

ブログ開始時の運用方針と資産状況

株歴4年目、兼業ぺーぺーのぽこぺん太と申します。

といっても、始めたのが2013年のアベノミクス超絶ボーナス相場まっただ中にもかかわらず素人の見よう見まねで9月に大損。結局は年間通してマイナスという絶望的な才能の乏しさを自覚させられ、それからは独学でコツコツと勉強してきた弱小ですが…涙

なんとか本業での貯蓄も含め運用に回せる資産が500万ほどを超えたため、継続的な記録を残してモチベとする目的で今年からブログも開始します。

アベノミクスも終わり?と言われる世相ですが、兼業らしく安定重視の運用でも年率20%程度のリターンは可能であると思っています。その時々の相場に合わせた考え方をメインに、運用メモと相場関連ニュースなどを半々程度で進めていきます。

 

さて、タイトル通り現在の運用方針ですが

  • 日本株中心(新興株と指数系を織り交ぜ、需給によっては大型も取引)
  • 現物取引前提(ポジション持ち越しは基本的に現物のみ)
  • 得意テーマは特に無し(IT知識は多少あるものの、株価予測には結びつきづらい)
  • テクニカルは意識せず(変動する需給の見極めが重要と考える)
  • 12月締めの年間運用成績で元本20%リターンを目標とする

心がけているのはこの程度です。いわゆるスローガンや投資名言といったものであまり考え方を縛るのも良くないと思っていて、柔軟でシンプルな運用が理想ですね。

加えて現在の資産状況ですが

  • 元本500万円(2016年1月時点、総資産の50%程度)
  • メイン取引口座はSBI証券(ほか松井証券など数口座保有)
  • ブログ開始時点での損益は+58万円程度(下記スクショ参照)※

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※別口座などで利益が伸びた際はまた貼っていきます

 

それでは、どうぞよろしくおねがいします!